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小学校で学ぶ「数の概念」は、すべての学びの土台

小学校で学ぶ「100までの数」「1億を超える数」「素数・約数」などの単元は、
単なる計算の練習ではありません。
これらは、数の仕組みや性質を理解するための第一歩であり、
算数や数学における“ことば”を学んでいるようなものです。

たとえば「10000までの数」を学ぶと、数の位取りやゼロの働きが見えてきます。
「奇数・偶数」「素数・倍数」は、数の中にあるルールやパターンを見抜く力を育てます。

こうした力は、問題の見通しを立てたり、計算の工夫をしたりするうえで欠かせません。

  • 計算ミスを減らす
  • 数量の見積もりがうまくなる
  • グラフやデータの読み取りが正確になる
  • **プログラミング的思考(論理的な考え方)**にも強くなる

「がい数(おおよその数)」を使う力は、買い物や時間の使い方など、日常生活でも役立ちます。

中学校では「正負の数」「式の計算」「素因数分解」「比例・反比例」など、
より抽象的な数の世界へとつながっていきます。

小学校で身につけた「数を整理する」「しくみを見つける」力は、
数学の証明や関数の理解にも深く関わってきます。

「式と計算」は、考える力のトレーニング

「たし算・ひき算・かけ算・わり算」からはじまる「式と計算」の学びは、単なるスピード勝負ではありません。
考えを整理する力、筋道を立てて考える力を育てる、算数の中心的な学習です。

計算は“答えを出す手段”ですが、そこには必ず「なぜその式になるのか」という考えの流れがあります。

・「ともなって変わる数」では、関係性を数式で表す力
・「文字式」では、あらゆる場合に共通する考え方を扱います

こうした学びは、日常の中の「なぜこうなる?」を説明する力につながります。

  • 問題文から「何を求めるか」を整理する
  • 複雑な場面をシンプルに考える
  • 自分の考えを数式で表現する
  • プログラミングの条件分岐や変数の考え方にもつながる

文章題に強くなり、応用問題にもしっかり対応できるようになります。

中学校では、「正負の数」「文字式」「方程式」など、式の世界がさらに広がっていきます。

小学校で学んだ計算の意味と式の読み取り方が、「関数」や「一次方程式」など、数学の核心となる学びの土台になります。

「表とグラフ」は、情報を読み解くチカラの入口

身の回りには「数」の情報があふれています。
天気予報の気温グラフ、アンケートの円グラフ、給食の人気メニューランキング…。
これらを正しく読み取り、比べて、考えるために必要なのが、「表とグラフ」の学びです。

「表とグラフ」は、数の情報を見やすく、わかりやすく整理する方法です。

  • 「どれが多い?少ない?」を一目で比較できる
  • 増え方・減り方の変化も視覚的にとらえられる
  • 「傾向」や「違い」に気づく力が身につく

つまり、「目で見て考える」ための大事なツールなのです。

  • 実験・調査・アンケートの結果をまとめるとき
  • 複数の数値を比べたいとき
  • 社会や理科、総合学習など、他教科でのデータ整理にも活躍!
  • 発表・説明のときに説得力をもたせる手段にも◎

「表とグラフ」は、情報を“読む力”と“伝える力”を育てる学びです。
数に強くなるだけでなく、情報社会を生きる力にもつながります。

中学校では、「度数分布表」「ヒストグラム」「箱ひげ図」など、より詳しくデータの特徴を分析する学びに広がります。
「平均・中央値・最頻値」などの代表値の考え方も、小学校のうちに基礎をつかんでおくことでスムーズに理解できます。

「量と測定」は、くらしとつながる“体感型の算数”

とけい 時間の単位 時刻と時間 平均 速さ データの活用 ながさ 図形4年 図形5年 図形5年 図形5年 図形6年 図形6年 単位ながさ 単位かさ 単位ながさ 単位おもさ 単位角度 単位面積 単位体積 単位速さ

長さ、かさ、重さ、時間、面積、体積…。
「量と測定」は、“算数の体力”とも言える基本の力であり、日常生活と直結する単元です。
数だけでなく、「数の意味」や「感覚」をともなう学びは、子どもたちの世界をより広げてくれます。

ただ数字を扱うだけでなく、“どれくらい?”を実感として理解するための学びです。

「量と測定」の学びは、数の裏にある“意味”を感じ取る力を育てます。

  • 1mってどれくらい?
  • 1Lの牛乳パックは、どのくらいの重さ?
  • 1時間の長さを実感できる?

こうした“体感”をともなった学びは、数や単位の信頼性・正確さへの意識を育てます。

  • 料理や買い物での計量・計算
  • 時刻や時間の管理
  • 工作や図工での長さ・面積の活用
  • 理科や家庭科での実験や観察の補助
  • 旅行や移動の計画 など…

「現実の数」を正しく使えることは、実社会での基本スキルです。

中学校では、単位の換算速度・密度・割合を使った応用問題につながっていきます。
また、図形の面積・体積の公式や、単位の変換が必要な物理・理科の土台にもなります。

「図形」は、“見て・動かして・考える” 感覚と論理の橋渡し

三角形、四角形、円、立体…。
図形の学びは、「形」を通して空間認識力や論理的思考力を育てます。
“なんとなく”ではなく、「理由をもって説明する力」が問われる分野でもあります。

図形は、「感じる」「動かす」「考える」すべてが必要な算数分野。
感覚と論理の橋渡しをしてくれる、大切な学びです。

図形の学びでは、単に形を覚えるだけではなく、特徴を見つけ、関係性に気づく力が育ちます。

  • どうして直角三角形は特別なの?
  • なぜこの図形は回転しても同じに見えるの?
  • 面積や体積の求め方にはどんな意味がある?

こうした問いに答えるためには、観察・操作・表現のすべてが必要です。

  • 図工や工作、建築などでの空間イメージ
  • プログラミングでの座標や角度の活用
  • 地図・設計図・間取り図の読み取り
  • 日常生活の中での“見えない構造”の理解

図形の力は、「見えないものをイメージする力」や「筋道を立てて説明する力」につながります。

中学校では、合同・相似・証明など、図形の性質を根拠づける学びへと進みます。
また、座標平面図形と方程式の関係など、代数と図形の融合も出てきます。

高校ではベクトル、三角関数、空間図形など、さらに抽象的な*見えない図形*の世界が広がります。

小学算数系統図(路線図風)

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改訂履歴
20250623:「水のかさ」を追加
20250620:「百分率」を表とグラフ→数の概念へ修正
20250619:「速さ」の学習学年を6年→5年へ修正
20250613:初版公開

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